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館長からのメッセージ
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メッセージ
私が小学生の頃、實先生のアトリエは子供部屋の隣の車庫の上に増設して作られた屋根裏部屋に位置していた。白澤医院とは繋がっていたが、自宅の端の2階に位置していた。2階には子供部屋とアトリエしかなく、階段も狭かったので、50号のキャンバスを運ぶのが精一杯という階段だったことを記憶している。今から思うと、毎年春先に上野で開催される『第一美術展』に出展していた100号の大きな絵もその小さなアトリエで描いていたはずだが、どうやって狭いアトリエから100号の絵を東京に搬出できていたのか、いまだに不思議である。
實先生がアトリエを現在ある美術館に移転したのは、白澤医院に併設していた自宅を現在の美術館の前面にあるハーブ花壇のあたりに母屋を新築して自宅を移転した時に敷地の端にあった倉庫を取り壊して立派なアトリエを新築した時だったと記憶している。念願の広いアトリエを構えて、画家としても円熟した多くの作品は今の美術館の1階にあったアトリエで制作されたと記憶している。
實先生(白澤實画伯)は2011年6月に享年85歳で亡くなり、智恵子先生(母)は2015年2月に享年88歳で亡くなった。私は廃墟となった白澤医院とアトリエをどのような形で郷土の財産として残すべきか熟考した結果、私の専門にしていた認知症の専門施設である高齢者施設と認知症の治療ができるクリニックに白澤美術館を併設し、實先生の絵画をクリニックと高齢者施設に展覧し、あたかも美術館の中で生活できる空間を高齢者施設やクリニックに展開できれば、實先生が常に語っていた、「なるべく多くの人に自分の作品を鑑賞してもらいたい」という遺言を実行できると確信し、2018年3月に有料老人ホーム「Residence of Hope 館林」「館林健康長寿クリニック」「白澤美術館」を同時オープンした。
早いもので6年の月日が流れ、開設6年の節目に美術館のホームページをリニューアルする時期になった。郷土である館林の地に両親が築き上げた医療や芸術をしっかりした郷土の財産として具現化できたことに喜びを感じると共に白澤医院の時代から絶えず支援をくださった郷土の方々に心から感謝申し上げます。
2024年2月2日 白澤美術館 館長 白澤卓二
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館長:白澤 卓二
1958 年神奈川県生まれ。群馬県出身。1982 年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。
1990 年同大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。 東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダ ー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007 年より 2015 年まで順天堂 大学大学院医学研究科 加齢制御医学講座 教授 海外での講義が好評を博す。2016-18米国ミシガン大学神経内科客員教授を務め、常に国際的な活躍を続けている。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、認知症に対する神経再生医学研究。
お茶の水健康長寿クリニック院長、 Residence of Hope 館林 代表、国際予防医学協会 理事長、医療法人社団健長会理事長。